11月12日、13日の2日間、上越文化会館にて、「市民創作劇 高田瞽女唄芝居-瞽女待つ山里-」が上演されました。
それにあわせて、斎藤真一の絵画161点を上越市に寄贈してくださった池田敏章さんと、瞽女の研究家、市川信夫先生による対談が行なわれました。
会場に展示された数々の絵にまつわるエピソードも交えながら、高田瞽女について、その瞽女に魅了された画家、斎藤真一について、また池田さんの絵に対する想いについても語ってくださいました。
斎藤真一の絵に出合ってから、人生をかけて絵を収集され、斎藤真一や瞽女について研究をされてきた池田さんの、寄贈にまで至った想いを、私がこの場で語ることはできませんが、絵は上越市に寄贈されたけれども、それは上越市のものになったというだけのことではなく、400年続いた瞽女文化を後世に伝えていく貴重な財産として、万人に開かれるものであってほしいという願いは、私達が今一番重く受け止めなければならないことだと思いました。
対談が終わった後、皆さんあらためてじっくりと絵を見ていらっしゃいました。
油絵の他に、エッチングやペン画もあり、油絵とは全然絵の印象は違うけれども、なんとも言えない色合いの絵や、瞽女さんの人柄が感じられる味わい深い小さなペン画など、素敵な絵がたくさんありました。
すべての絵が公開される日が、大変待ち遠しいです。
外では瞽女さんの生前の生活を写した写真パネルを展示。
何度も拝見していますが、写真から伝わってくる直向な生き様に目が吸い寄せられます。
対談の後、お芝居も見せていただきましたが、非常に面白かったです。
今の上越市、すべての地域に深く根付いていた「瞽女」がこれから上越市の財産になってくれるように、私たちも活動を続けていきたいと思います。