言わずと知れた新潟の銘酒「雪中梅」の蔵元、丸山酒造さんにおじゃまさせていただきました。
100年以上経過した大変趣のあるお宅で、周りに広がる里山と一体になった佇まいが素晴らしいです。
実は今、茅葺屋根の葺替え真っ最中との事で、その作業を見せていただきました。
雪国なので、屋根が凍ったり雪と一緒に茅が滑り落ちたりで傷むことも多いそうです。毎年少しずつ葺き替えるとの事ですが、茅場で茅を育てるところから、屋根を葺いて切りそろえるところまで、考えると大変な作業です。
縁側できれいな苔庭を見ながらお茶をいただいていると、さわやかに吹き込む風とともに、ほこほこと土のあたたまった里山の匂いがして、とても幸せな気持ちになりました。トントンと茅をたたく音も耳に心地よいです。
雪国の美味しいお酒もこの佇まいも、ずっと守られて来られた事を思うと頭が下がる思いでした。