みなさんこんにちは!きものに関してはど素人(泣)の次女…乃里です。
今日は上越に戻ってきて初めての展示会…これは勉強のチャンス!とばかりにしっかりお話を伺ってまいりました。
今回お話を伺ったのは、加賀友禅の技法を使った「草木染」について。すでにいろいろご存知の方も、私と同じく真っ白な方も、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^
ではでは、まずは最近のおきもの事情から。
最近のきものは、科学染料を使い、インクジェットプリントで作られるものも少なくないのだそうです。一枚一枚心をこめた手作業でないのは少し寂しいですが、価格やスピードなどのメリットを考えると、現代らしく手にしやすいきものなのですね。
そんな風にきものが変化していく中で、草木染にはどんないいところがあるのでしょう。科学染料と比べると、どんな違いがあるのでしょうか?
まず一番の特徴は色合いです。
草木からとった染料は、光の波長が緩やかなカーブを描き、とてもやさしい印象を与えるんだそうです。科学染料ですと、カーブがギザギザとしてビビッドな印象になるんですね。
また、草木染は生きた植物から色をいただいていますから、温度や湿度によっても色が変化します。なので同じように調合しても、完全に同じ色にするのは至難の業…。
それでも着物をつなぎ合わせたときにつなぎで色が変らないよう、調整に調整を重ね、短いもので3ヶ月、長いものでは半年、染めに時間を費やすのだそうですよ!
そう、色を作るのってとっても大変なんです。
それなのに「完全オリジナルやってもいいですか~」なんてわがままを言ってしまった私たち…。その裏ではもしかしたら職人さんが泣いていたかもしれません。。
さて、そんなふうに時間をかけて大事に作られる草木染にも、じつは致命的な弱点がありました。それは「色あせやすい」ということ。
昔のことですが、出かけるときは染まっていたおきものが、帰るころにはまっしろ…なんて逸話もあるようです。
しかしそこは研究に研究を重ね、今ではとても色あせにくくなっているとのこと。一安心ですね!
やさしく柔らかな印象の草木染。
地の色を変えた琥珀染、雪椿染などの種類もあり、また最近は、星空をモチーフにしたファンタジックな柄などもあって、見ていてとても楽しいですよ!
今日もふらっと通りすがりに見ていかれた方がたくさんいらっしゃいました。ぜひいろんな方におきものの魅力を知っていただきたいです。
はんなりの会は明後日11日(月)までです。みなさま、どうぞよろしくお願い致します~!