帯を半分ずつ畳んでいくと、畳みジワがちょうどお太鼓の上のあたりに見えそうになります。
いつも帯を締めるときに、その線が出ないように気をつけているのですが、お太鼓を作りにくい位置に枕を持ってこないといけません。
線をなんとかすることはできますか?
A:
まず帯の畳み方ですが、基本として、半分ずつ・・という事はあるものの、必ずしも1/2、1/4・・・と畳んでいく必要はありません。
帯の長さは、はっきり決まっているわけではなく、昔の帯は短く、最近の帯は長い傾向がありますし、それぞれの機屋さんによっても違いがあり、また、仕立てる時にも、体に合わせて長さを調整させて頂くこともあります。
ですから、帯の長さに合わせて、一番いい畳み方をしていただいて構いません。
一番大切なのは、締めた時に外に出てくる腹とお太鼓の部分に畳みジワを付けないことです。その部分に線が来ないよう、気をつけて畳んでください。
箔などを使っていない帯でしたら、あて布をして頂いて、低温アイロンをあてて頂くと、少し線も伸びると思います。
また、箔の入った帯などで、どうしても消したい線がある場合、どの程度まで消えるかは見せて頂いてのご相談になりますが、専門のお直し屋さんで手を入れることもできますので、お持ちになってみてください。
線のつきやすい金・銀糸の入った帯や、箔帯などは、折れるところにクッションになるものを挟んでしまっておかれるといいと思います。
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