綺麗に帯を締めている方のお太鼓の形を見ると、枕のところは膨らんで、垂れの上の決め線はピシッと決まっていますが、私はどうしても下も膨らんでしまいます。
きれいな形に決めるにはどうしたらいいでしょうか。
A:
お太鼓が膨らんでしまったら、手先の位置を確認してみてください。手先が大分上の方に来ていないでしょうか。
手先の下線と、お太鼓の下線が重なるようにすると、綺麗に決まりますよ。
お太鼓を作るときに、手先の下線に合わせてお太鼓部分を折り上げると決まりやすいですが、このやり方は慣れないと難しいです。
腰紐が一本あれば、先に紐を決め線にあて、お太鼓部分を折り上げて、紐を前で縛り、お太鼓の形を作ってしまってから、手先を通した方が簡単で綺麗にできます。
この時も、手先を通すときに、手先の下線がお太鼓の決め線と合うようにしてください。また、無理やり手を突っ込むと、手に引っ張られてたるみやすくなりますので、なるべく手先の部分のみを入れるように気をつけてみてください。
それからもうひとつ、お太鼓の枕の位置が下すぎる場合、手先を下線に合わせて下げると下がりすぎの印象を受けますし、かといって、手先を上に持ってくると、お太鼓がたるみやすくなります。
ですので、枕の位置が低いと思われる方は、少し上にあげてみてください。手先の位置もちょうど良く、お太鼓もきれいに決まると思います。
もし、既に着付けした後に、お太鼓が膨らんでしまって直したいときには、垂れの上の決め線部分の端を片手で押さえたまま、お太鼓の中に折り上げた部分を上に引っ張って下さい。
袋帯の場合は、二重太鼓のバランスが崩れないように、折り上げた部分を全部一緒に持って、均等に引っ張って下さい。
名古屋帯の場合は、垂れが短くなってしまいますので、垂れ先につながっている側を引っ張らないように注意して下さいね。
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