名古屋帯に八寸帯と九寸帯がありますが、違いがよく分かりません。
締めるシチュエーションなどにも違いがあるのですか?
A:
八寸帯、九寸帯というのは、仕立てる前の帯幅(生地幅)からきた呼び方です。
どちらも仕立てあがりは八寸から八寸二分くらいになりますので、八寸帯はそのまま裏地をつけずかがり仕立てにし、九寸帯は両端を約五分ずつ折って裏地をつけて仕立てます。
八寸帯は裏がつきませんので、厚手でしっかりした織り帯や、ざっくりとした生地のものが多いですね。そうしたものは紬や木綿、ウールなどに合わせて気軽に楽しめます。
ただ、綴れなど、フォーマルに使える八寸帯もありますので、よく見て使い分けるといいと思います。
九寸帯は紬や縮緬、塩瀬などの素材に柄を染めたものや、刺繍をしたもの、西陣織のフォーマル向きのものもあります。やはりこちらも柄や雰囲気によって、お洒落ものからフォーマルまで上手に使い分けましょう。
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