先日、上越教育大学で上演された人形浄瑠璃、「越後國柏崎 弘知法印御伝記」を見に行ってきました。
この演目は古浄瑠璃で、日本では失われていた本が、昭和37年に大英博物館で発見され、300年ぶりに上演されることになったものです。
五智国分寺で行われた奉納上演に行けず、残念に思っていたのですが、思いがけず上教大の方で呼んでくださり、楽しみにしていました。
弘知法印が発心、出家して即身仏になるまでの六段全てが上演され、かなり長かったのですが、最後まで話しが次々展開し飽きませんでした。
一人遣いですが、娘が一瞬で魔王になったり、剣が飛び回ったり、熊やらオオカミやら、大蛇やらが出てきたりで、からくりが多く、視覚的にも面白かったです。
・・それにしても、実際の弘智法印はどんな想いで即身仏になったのでしょうね・・。
南北朝時代、だんだん世が乱れてきたのを憂いたのでしょうか。
並々ならぬ信仰心が、即身仏を作って、浄瑠璃や書物に遺されて、今でもこうして人を惹きつけるのだなぁとしみじみ考えてしまいました。